あ、「エロあり」というタイトルに釣られて来た方、いきなり紳士のお顔がドーンと来て、ビックリさせてしまいましたら申し訳ありません笑

こちらは、江戸川乱歩原作のエロティック・ミステリー・サスペンスの名作TVドラマシリーズとして、17年間に渡って放送されていた「江戸川乱歩の美女シリーズ」のジャケット写真です！

そのBlu-rayが単品それぞれ全13タイトルで、12月９日に発売されます！（お得なBOXセットは販売中。）


ところでみなさん、そもそもですが「江戸川乱歩の美女シリーズ」はご存知でしょうか？？

1977年から1994年までTVドラマシリーズとして放送され、リアルタイムでご覧になられていた方もいらっしゃるかと思います。

「いや、知らないけど・・・」という方も大丈夫！
この記事では「江戸川乱歩の美女シリーズ」をご存じない方のために、作品の魅力、見どころを３つご紹介します！

昭和から平成にかけての国内サスペンスを語る上で、かかすことのできない一作。
ぜひご一読ください！

※今回の記事は、ホラサス編集部が拝見させて頂いた『天国と地獄の美女　江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」』をもとに作成しております。

魅力1.　トップ女優のヌードシーンあり

なんと言ってもまずは作品タイトルにもある「美女」要素がそのウリであることは間違いありません。

当時、ゴールデンタイムでの放送だったにも関わらず、どの作品にもヌードシーンが満載！（おそらく当時の放送コードがゆるかった、ということなんでしょうが笑）

最近で言うと、「特命係長 只野仁」的な存在でしょうか。（あれほどあからさまなエロではないですが。）
あれがゴールデンタイムに流れている感。。


開始から10秒（は言い過ぎ）で、いきなり女性（脇役の方）のヌードシーンが！
そして後半ではさらにまさかの・・・という展開。

拝見したのは、当時のトップ女優で、和服美人の叶和貴子さん出演の回でした！（ヌードシーンは吹き替えもあるそうですが、この回は吹き替えなし！）


この美女シリーズ恒例のヌードシーンが（男子の）人気を博していた一因なのではないでしょうか？

小中学生男子が、ドキドキしながらテレビを見ていたのを容易に想像できます笑


『天国と地獄の美女　江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」』は、予告編でも、そのごく一部をご覧頂けます！

■『天国と地獄の美女　
　　江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」』予告編



ご覧になりましたか？笑

予告編は、いろいろなバージョンがアップされておりますのでぜひ。
その1.https://www.youtube.com/watch?v=NyagVhnUGHg
その2.https://www.youtube.com/watch?v=eKNVNZKvjRg


さて、そんな視聴者のみなさんの期待の裏では、それを実現するために、女優を口説くための努力も大いにあったようで、Wikiによると、

女優のヌードを撮影するに際しては、女優のほとんど全員はそう簡単にヌードを了承することはなく、説得から撮影に至るまで監督は常に多大な苦労と恐怖にさいなまれた。以下は「美女シリーズ」を始めとした映画・テレビドラマにおけるヌードの撮影に関する井上梅次監督の述懐である。

「（ヌード・シーンの撮影は）監督が望んでいるという口実でプロデューサーが交渉し、後は監督と女優の直談判に任されてしまうから、監督にとっては大変苦労の多い仕事である。

（中略）

女優は半分肯定し、半分否定しながら現場に臨むのだから、ちょっとしたことで心証を害して、

「いや！……」

と言われればそれで終わりになってしまう。

（中略）

監督は脱がすまでに熱っぽく状況説明をして、なぜこのシーンが必要であるか、ここに賭けた意気込みを女優に感じさせるテクニックが必要である。そして芸術的な雰囲気をさらに高揚させて少しずつ、芝居の中で脱がしてゆくのだ。こうして有名女優が乳房を見せても、スタッフは好奇のまなざしを隠し、無関心をよそおって黙々と仕事を続けなければならない。

「カット！」の声が掛かると、付き人または監督自らその裸体に衣装を着せて、芝居から解放されたときの羞恥心を少なくする配慮も必要である。

どこでゴテられるか、どこで拒否されるか、こんな恐怖におびえながら、ただただ監督は仕事に没入したフリをしてゆく。細かく気を配りながら執拗に脱がしてゆくテクニックは、なかなか新人監督には難しいことであるが、どんなテクニックよりも、監督のそのシーンに賭けた情熱が一番効果があることは確かである。

引用が長くなりましたが、要するに・・・

どんなテクニックよりも、監督のそのシーンに賭けた情熱が一番効果があることは確かである

なるほど笑

監督の情熱、買います。

ちなみに、劇中に出てくる入浴シーンも定番ですが、これはヒッチコック監督の映画「サイコ」の浴室惨殺シーンから着想を得たとのこと。
この作品を観た男子は全員、ヒッチコックに感謝しましょう笑

魅力2.　ニヒルな天知茂の存在

さて、エロ要素が先行してしまいましたが、もちろんドラマはエロ要素だけでは成り立ちません！

エロ要素の脇を固め（←失礼）、劇中で圧倒的な存在感を誇るのが、明智小五郎を演じるニヒルな天地茂。（写真左）

ブレない姿勢。
溢れ出る知性。
スタイリッシュなファッション。
落ち着いたダンディーな声。

ネットであがっているブログ記事などを見ても、天知茂の存在の大きさが伝わってきます。（ちなみに劇中のスーツは、天知さんの私物だったそうです！）

現代にはなかなかいないタイプの空気を持った役者さんかと思います。
天知茂をきっかけに、この世代の役者さんをたどってみる、というのも面白いかもしれません！

「江戸川乱歩の美女シリーズ」定番である、明智小五郎の変装シーンでは
「ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!」と盛り上がることも可能です笑

魅力3.　溢れ出るB級感

ゴールデンタイムで放送されていたとは言え、現代の人がご覧になるとB級感が全開なのが「江戸川乱歩の美女シリーズ」笑
これはこれで、結構おもしろい視点で楽しめるのでは？とも思いました。

特殊メイクのバレバレ感、セットの胡散臭さ、あとはストーリー展開など。

今回拝見した『江戸川乱歩のパノラマ島奇談』では、伊東四朗が脇役として出演しておりまして、その夫妻がいかにもアホらしい話に（お金にも釣られて）まんまと騙される中でストーリーが展開していきます。その、騙されるまでの流れや黒く染まっていく流れも、なんともお粗末で、ある意味泣けます笑

まあドラマですし、全ては明智小五郎（天知茂）を引き立てるための伏線なので、いいんですけどネ！

ロケ地も、水族館や熱川バナナワニ園を使っていたりして、エンドロールで吹きました爆

「江戸川乱歩の美女シリーズ」BOXセットは好評発売中！単品は12月９日リリース！

というところで、「江戸川乱歩の美女シリーズ」の魅力は伝わりましたでしょうか？？（エロ要素のボリュームがかなり多めになってしまいましたが。。）

Blu-rayの単品でのリリースが12月９日、お得なボックスセットはすでに発売中ですので、ぜひご覧ください！


単品でのリリース作品タイトルは以下です。
美女ってこんなにいるんですね。

この世界も捨てたもんじゃないな～と思わせてくれた美女シリーズに感謝であります！


「江戸川乱歩の美女シリーズ」おまけ
今回発売されたBlu-rayの特設サイトもできておりまして、そちらに明智小五郎の助手 文代役で出演した五十嵐めぐみさんのインタビューがありますので、当時からご存知の方はぜひご覧ください！

天知さんとの裏話や、井上梅次監督の演出についても語られております。

▼SPECIAL INTERVIEW　文代役（第1話～19話）五十嵐めぐみ
http://kingmovies.jp/edogawaranpo-bijo-blu-raybox/interview01.html

サイトには、映画秘宝の編集の方や映画評論家の方、ライターさんの推薦コメント、全話作品紹介も掲載。
Blu-rayと合わせて「江戸川乱歩の美女シリーズ」をお楽しみください！


それではごきげんよう。








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