奇才・平山夢明原作のベストセラーホラー小説『東京伝説』(竹書房:刊)を完全映像化した『劇場版 東京伝説 恐怖の人間地獄』(DVD発売中)に続いて、『劇場版 東京伝説 歪んだ異形都市』が8月2日(土)よりDVDとなって発売となります。
劇場で異例の2作品連続限定公開時には、「幽霊は出てこないけど、人間がリアルでコワい!」と話題を呼んだ『東京伝説』シリーズの監督、千葉誠治さんにお話をお伺いしました!
Q もとは小説が原作ですよね。映画化の背景は?
原作の『東京伝説』は平山夢明先生という、「ダイナー」(ポプラ社刊)で第28回日本冒険小説協会大賞をとった先生の作品です。
NAVERまとめ【ホラー作家】平山夢明の短編ホラー小説まとめ【東京伝説】
原作はもう10何巻も出ていて、固定のファンがいっぱいいるんですけど、小説ではなく実録というふうに、リアルに起きたことを先生が見聞して、それをまとめた書籍なんです。
一つの本に50本位短編が入ってるんですけど、その短編をDVD1本につき5話ずつ映像化しているんです。
Q 長さ的にはどれくらいなんですか?
(1話あたり)大体、10分~15分位で、オムニバス形式になっています。
Q オムニバスな形で2回に分けて公開するのは珍しい試みですよね。
どの原作からというわけではないんですけども、たくさんある原作の中から適したものを選んで、パート1、パート2と連続して作っていって、1週間ずつ期間限定で2作品連続劇場上映をしました。
その後にコンビニで発売して、レンタルして、というかたちですね。
Q コンビニで、ですか?
そうなんです。みんなが仕事帰りとかに雑誌感覚で、ちょっと気楽に見て(買って)行くっていう。だからあまりハードスプラッターとかバイオレンスではないんです。
Q では比較的エンターテイメントものとして怖がれる?
そうですね。「世にも奇妙な物語」的な感覚なんですけど、それよりもっとなんでしょう・・・。
ちょっと変わった男たちとか、異常なやつらが出てきて、女の子を追いつめたり、女の子がひどい目にあっちゃうみたいな。
テレビではちょっとやりづらいけれども、そっち系のものの、もうちょっとバイオレンスがおきたりするもの、そういうバランスですね。
Q そのバランスって結構難しいんじゃないですか?
そうですね。実はコンビニって、バイオレンス系あんまり置けないんですよ。
Q みたいですよね。よく聞きます。
だからあまりバイオレンスシーンはいれていないです。
でも、そこは見えない様にうまく撮ってますけど、心理的にはバイオレンスだみたいな感じですね。
だからホラーや血が苦手な女性でも結構見れるコンテンツですね。血まみれスプラッターとかではないんです。
Q オムニバスですし、コンビニで手軽に手に入れられるホラーっていいですね。
<千葉誠治監督の血まみれスプラッター情報『マウント・ナビ』>
人間の恐怖を描いた『東京伝説』シリーズもいいけれど、、、
「やっぱり血まみれスプラッターが観たい!」
というそこのあなた!!ご安心ください。
千葉監督の最新作『マウント・ナビ』が7月の公開から早くも10月8日(水)Blu-ray&DVDでリリースが決定しています!
ファウンド・フッテージの手法を取り入れた血まみれスプラッターホラー。自主制作のホラー映画を撮影するため、不吉な言い伝えがある“なび山”に入った若い男女の撮影クルーが次々と惨殺死体となって発見される。残されていたビデオカメラには、上空に浮かぶ謎の飛行物体を目撃し、その正体を突き止めるため、山のさらに奥深くへと踏み込んでいく映像が残されていた。彼らがたどり着いた先で見たものとは・・・?
『マウント・ナビ』に関して語っていただいたインタビューもぜひご覧ください!
恐怖の言霊インタビューvol.2 千葉誠治監督「映画愛が過ぎるゆえに泥沼にはまっていく」
販売元:キングレコード
©2014「マウント・ナビ」製作委員会
千葉誠治(ちば せいじ)
監督・脚本・プロデューサー
1990年、ロスアンジェルス・シティ・カレッジに留学し、演出・脚本・編集などの単位を修得し帰国。自主製作による映画の演出を手がけると同時に、映像製作会社にてプロデューサーとしての経験も積む。
『巌流島 -GANRYUJIMA-』(03)「天正伊賀の乱」シリーズ(05~09)、
『red letters』(06)、『忍邪~Evil Ninja~』(10)、『女忍 KUNOICHI』(11)、
『AVN / エイリアンVSニンジャ』(11)、『いま、殺りにゆきます』(12)
『work shop』(13) 、『劇場版 東京伝説』(14) 『マウント・ナビ』(14) 等
<『東京伝説』DVD情報>
【発売日】8月2日(土)DVDリリース
※ローソン先行発売。
一部店舗を除く全国のローソンで販売。
【キャスト】
◆「ホテル」由佳:黒川芽以「ぼくたちの家族」「KILLERS/キラーズ」「サキ」(TV)
◆「ぬいぐるみ」志保美:中島愛里
◆「ぬいぐるみ」真吾:戸谷公人
◆「野外」朋美:小野川晶
◆「素振り」リサ:堤千穂
◆「廃墟」知里:秋山タアナ
【スタッフ】
監督・脚本・編集:千葉誠治「AVN/エイリアンVSニンジャ」「いま、殺りにゆきます」
撮影:芹沢亮「いま、殺りにゆきます」
照明:藤田貴路「いま、殺りにゆきます」
製作:百武弘二「HK/変態仮面」「劇場版仮面ティーチャー」、池崎嘉康「ナイトピープル」
【エピソード】
◆「ぬいぐるみ」
送られてきた薄汚れたクマのぬいぐるみ。捨てても捨てても、何度も戻ってくるぬいぐるみに恐怖を抑えられない志保美は…。
◆「野外」
鬱蒼とした森の中を走るワンボックス。尿意を堪えきれず車を降りる朋美は用をたし、車に戻ろうとすると人の気配を間近に感じ…。
◆「素振り」
ひとり暮らしをしているリサ。深夜「ブン、ブン」という低音が耳障りで目を覚ますと、見知らぬ男が部屋の中で素振りをしていた―。
◆「廃墟」
ほんの遊びのつもりで廃墟を訪れた若い男女3人が、思いがけない恐怖体験をすることにー!
◆「ホテル」
ホテルの廊下で車いすの男性が部屋に入れず困っている。助けようとその男性に声をかけた由佳は想像を絶する事態に巻き込まれる。
【キャスト】
◆「立ち読み」結璃:足立梨花「あまちゃん」(TV)「クロユリ団地~序章~」
◆「立ち読み」田辺:平埜生成
◆「エンスト」美里:藤澤志帆
◆「ネックレス」奈美:真凛
◆「夜道」景衣:林裕子
◆「食べてはいけない」香世:鵜飼真帆
【エピソード】
◆「立ち読み」
深夜1時を過ぎたマンガ喫茶。ひとり個室でマンガを読みふける結璃の携帯に”番号非通知”の文字が浮かび上がる―。
◆「エンスト」
田舎の古びたガソリンスタンド。ハッと気づくと汚れたつなぎを着ている男が壁際にスパナを握りしめて立っている―。
◆「ネックレス」
就職活動に疲れて公園のベンチに座っていた奈美。突如、見知らぬ男が奈美の首にネックレスをかけ、とんでもない行動に出る―。
◆「夜道」
帰宅途中、いつもの狭い路地に入るとそこには横たわった状態の男が道を塞いでいた…。
◆「食べてはいけない」
地方の地味なラブホテル。サラリーマン富田に呼ばれて来た香世に告げられた言葉は…「君の爪を、食べてもいいかな」
©2014「東京伝説」製作委員会