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ホラー界のレジェンド!名優クリストファー・リー出演映画ベスト10!

さる2015年6月7日に93歳で亡くなった、イギリスの名優にしてホラー映画のレジェンド・クリストファー・リーさん。

盟友ピーター・カッシングと共に、ホラー映画の老舗ハマー・フィルム・プロダクションの黄金期を築き、その後も様々な映画に出演し、生涯をかけて悪役を極め続けた稀代の映画人の訃報に、ホラーファンだけでなく、世界の映画ファンが涙しました。

追悼の意味も込めて、大手ゲーム系エンタメサイトIGNが発表したクリストファー・リーさん(以下/リー)の出演映画ベスト10をご紹介いたします!



10位『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)
リーが演じたのは、元はジェダイの騎士でありながらダークサイドに堕ちたシスの暗黒卿・ドゥークー伯爵。大声で武器を振り回すような悪漢ではなく、貫禄たっぷりに威厳に満ちた悪役を見事に演じました。

名前がドラキュラ伯爵をもじったドゥークー伯爵とは、ジョージ・ルーカス監督のリーに対する敬意と遊び心が伺えますね!

▼ドゥークー伯爵とヨーダのライトセーバー戦は必見!!




9位『地獄のサブウェイ』(1972年・劇場未公開)
ゾンビ映画の佳作『ゾンゲリア』のゲイリー・シャーマン監督のデビュー作。長く地下で人肉を食らって生活している怪人が登場するトンデモホラー映画です!

ちなみに主役の刑事を演じているのは、『ハロウィン』シリーズでお馴染みのドナルド・プレザンス
今にして思えば、リーとあわせて何ともホラーづくしの作品ですね。

▼VHSも廃盤となっており、地下鉄のごとく、もう陽の目を見ることはないのでしょうか・・・


8位『フランケンシュタインの逆襲』(1957年)
戦前にユニバーサル映画が興したホラー映画ムーブメント(ドラキュラ、フランケンシュタインetc.)を、戦後にハマー・フィルム・プロダクションが復活させた、その記念碑となった作品です!

そして、フランケンシュタインを演じたピーター・カッシングとの黄金コンビが誕生した瞬間でもあります!

▼無論、クリーチャー(怪物)を演じているのがリーです(笑)




7位『バスカヴィル家の犬』(1959年・劇場未公開)
上記『フランケンシュタインの逆襲』と同じく、監督はテレンス・フィッシャー。アーサー・コナン・ドイルの小説の映画化です。

本作ではシャーロック・ホームズをピーター・カッシングが演じ、リーはバスカヴィル卿を演じました。

▼ハマー・フィルム作品だけあって、サスペンス映画というよりホラー映画のテイスト!




6位『ミイラの幽霊』(1959年)
またまた、上記ハマー・フィルムの黄金トリオによるホラー映画。こちらもユニバーサル映画『ミイラ再生』(原題:The Mummy)のリメイクですが、本家ユニバーサルのリメイク作『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の方が有名かも!?

リーは、愛のために復活する悲しきミイラ男(カリス=イムホテップ)を、哀愁と怖さたっぷりに演じてます!

▼フランケンシュタインのクリーチャーと似ているところはご愛嬌・・・




5位『007 黄金銃を持つ男』(1974年)
3代目ジェームズ・ボンド、ロジャー・ムーア主演の『007』シリーズ9作目。実はリーはシリーズの生みの親イアン・フレミングの従兄弟だったってご存知でしたか?

フレミング自身、記念すべき映画化第1作目(ただし原作では6作目)の敵役『ドクター・ノー』はリーをイメージしたと語ってます。本作で念願の(!?)『007』シリーズ出演となったリーは、ジェームズ・ボンドと対決する殺し屋・スカラマンガを演じました。

▼組み立て式の黄金銃を武器とするスカラマンガ。ついでに乳首が3つ(副乳)ある謎設定・・・




4位『悪魔の花嫁』(1968年・劇場未公開)
ハマー・フィルム印の、悪魔崇拝者との戦いを描いたオカルト映画。

脚本を担当したのは、今や伝説のSF作家(『アイ・アム・レジェンド』)であり名脚本家(『激突!』『ヘルハウス』)のリチャード・マシスンです!

これで面白くないわけない本作ですが、ホラーファン的に残念なのは、リーが悪魔崇拝者側でなく、それと戦う主人公ということ!?

▼池田悦子さん原作の漫画じゃないですよ!


3位『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002年)
かつては白のサルマンと呼ばれた賢者でしたが、劇中に登場した瞬間「こいつ絶対に悪者!」とひと目で分かる凄みを発揮したリー。

毎年最低でも一回は『指輪物語』を読み返し、原作に大変造詣が深かったリー。

出演者の中で唯一、原作者のJ・R・R・トールキンと面識があったリー。

そして、「ずっとガンダルフ役をやりたかったんだ」とガンダルフ役のイアン・マッケラン本人に言っちゃったリー。

▼でも、やっぱりあなたはサルマン役がぴったりです!




2位『吸血鬼ドラキュラ』(1958)
ハマー・フィルム・プロダクションの傑作にして、ホラー映画の金字塔。今でもドラキュラ伯爵と聞けばリーの顔が思い浮かぶ、と言っても過言ではないでしょう!

しかも、フランケンシュタインの怪物や狼男のような特殊メイクや着ぐるみでなく、ほぼ素顔のリーがキャラクター化しているなんて、映画史的にも珍しく画期的な事例ではないでしょうか!?

▼ピーター・カッシング演ずるヴァン・ヘルシングとの対決は映画史に残る名シーン!




1位『ウィッカーマン』(1973)
なんとドラキュラを差し置いて1位に輝いたのは、カルト映画の大傑作『ウィッカーマン』!
今やゴールデンラズベリー賞ノミネートを果たしたニコラス・ケイジ主演のリメイク版のイメージが強いかも知れませんが、(そのせいでオチを知っていたとしても)このオリジナル版の世界観とリーの怪演は必見といえるでしょう。

まさに恐怖映画と呼ぶにふさわしい本作は、ドラキュラを超えた一作として納得の一位かも知れません。

▼行方不明の女の子を捜し原始宗教を崇拝する孤島を訪れた先にリーが待っていた・・・




以上、IGNが選ぶ、クリストファー・リー出演映画ベスト10でした。

生涯出演本数が250本を超えるクリストファー・リー。
数々の傑作から10本を選ぶなんて不可能に近いとのご指摘もあるかも知れませんが、未見の方はまずこの10作品からご覧になるのはいかがでしょうか!?

 
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