ホラー映画の魅力のひとつともいえるのが、劇中を彩る「音楽」ですよね。
聴いているだけでゾクゾクッとしてしまうものから、思わず聞き惚れてしまうものまで・・・。ホラー映画の「劇中音楽」には、名盤と呼ばれ、今なお多くのファンから愛され続ける曲がたくさんあるのです。
皆さまにも、きっと「お気に入りの一曲」があるのではないでしょうか? 中には、お勉強やお仕事の作業用BGMや、寝る前のおやすみBGMに、ホラー映画のサントラを聴いている・・・なんて方も?
・・・ということで、今回は、ホラー映画を彩る極上の「サントラ」をご紹介いたします。(これはハズせない! 魅力溢れる3曲をピックアップしてみました)
夜、ひとりで眠れなくなってしまうかも・・・
ホラー映画 極上のサントラ
①『ハロウィン』タイラー・ベイツ
※リメイク版でのご紹介です
音楽を担当したのは、本作リメイク版『ハロウィン』のロブ・ゾンビ監督や『300』『ウォッチメン』などのザック・スナイダー監督の作品を多く手がけるタイラー・ベイツ。
作品自体がオリジナルをリスペクトした作りになっており(そのせいで賛否あるかとは思いますが・・・)テーマ曲もほぼ原曲のまま!
しかしながら、殺人鬼ブギーマンことマイケル・マイヤーズの闇を表現した“味付け”は、より怖さが倍増したサウンドになっています。いや~、リズムは単調なのですが、なんとも不気味な調べです。
サントラとしてはすべての曲が原曲をなぞらえた仕上がりになっており、ぜひ聞き比べしていただきたい作品です!
ちなみにオリジナル版は、稀代のカルト監督ジョン・カーペンターの出世作となったホラー映画の名作。さらに、音楽は彼自身の作曲によるものです。
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ホラー映画 極上のサントラ
②『オーメン』マルコ・デルトラミ
※リメイク版でのご紹介です
オリジナル版『オーメン』(1976年/リチャード・ドナー監督)は、映画音楽界の巨匠ジェリー・ゴールドスミスがアカデミー作曲賞を受賞した歴史に残る一作。そのため『オーメン』のリメイクにあたっては、スタッフ・キャストの中でも一番プレッシャーがあったのは「音楽」の部分だったかもしれません。
その中で白羽の矢が立ったのは、ウェス・クレイブン監督の『スクリーム』やギレルモ・デル・トロ監督の『ミミック』『ヘルボーイ』など、SF・ホラー映画でお馴染みの音楽家マルコ・デルトラミ。
実のところ、彼は大学時代、ジェリー・ゴールドスミスに師事していたのだとか。つまり、師匠の作品を手がけたわけですね。そして見事、クラシックな旋律の中に爆音要素を詰め込む挑戦的なサウンドで、大音量ヘッドホン必聴の極上サントラに仕上げました!
残念ながらジェリー・ゴールドスミスは2004年に亡くなりましたが、本作の音楽はもちろん、今や売れっ子作曲家となったマルコ・デルトラミの活躍を、天国で喜んでいるのではないでしょうか・・・。
ホラー映画 極上のサントラ
③『サスペリア』ゴブリン
これは絶対ハズせない! イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェント監督の傑作『サスペリア』(1977年)。作品を彩るのは、同じくイタリアン・プログレッシブロックバンドの雄、ゴブリンです!
もはや言葉はいらない、聴けば納得のサントラです。ゴブリンは、同監督の作品で数々の名曲を生み出してきましたが、音楽だけでもダントツに怖いのは間違いなく本作でしょう!
『フェノミナ』『デモンズ』など印象的なサントラはたくさんありますが、音楽性と作品とのマッチ具合は、『サスペリア』が群を抜いているのでは・・・と、こちらを選んでみました。
まだまだ、ホラー映画の名曲はたくさん! 今や入手困難となったサントラ盤も多くあるようです・・・。ぜひ、この機会に「お気に入りの一曲」を見つけてみてはいかがでしょう?