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【映画『アナーキー』】2分15秒の冒頭映像に監督インタビューも!

アナーキー マイケル・アルメレイダ監督が『ハムレット』に続き、再びシェイクスピア劇の映画化に挑んだ作品。そして、名だたるキャストたちの共演が話題を集めている映画『アナーキー』(原題:CYMBELINE) から、冒頭映像とイベント情報がこのほど解禁となりました。

冒頭映像は、たっぷり2分15秒! 各キャストの役名や置かれている立場、状況などがオープニングで分かるようになっているので、予習としても最適なのです。筆者はこの冒頭映像をみて、若手イケメン俳優の髪の毛の将来に不安を抱いてしまいましたよ・・・。だっておデコが広いんですもの。

▼そんな冒頭映像はこちらから(会員登録せずにご覧になれます)
http://www.nicovideo.jp/watch/1433478478?ref=search_key_video

そして、いよいよ今週末6月13日(土)より新宿シネマカリテで開催中の映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015」にて公開の本作。初日イベントとして、高橋ヨシキさん(アートディレクター)と、てらさわホークさん(映画ライター)によるトークショーが決定!

チケットは、本日11日(木)よりシネマカリテの公式サイト&劇場窓口で購入可能とのことなので要チェック。

冒頭映像で興奮を高めつつ、迫りくる公開日に備えましょう。映画の余韻そのままに、気づいたら「コラボTシャツください」と口走ってた・・・なんてこともあるある? お財布には少し余裕を持たせるとイイかも。



監督インタビュー
アナーキー また、マイケル・アルメレイダ監督のインタビューを一部抜粋してご紹介します。豪華キャスト起用についてのいきさつや、それぞれのキャラクターについて語ってくださっており、先ほどの冒頭映像とこちらのインタービューで予習はバッチリ!

■ イーサン・ホーク
一番に脚本を読んで、出演を決めたのはイーサン・ホークだ。最も有名なシェイクスピア劇で主人公を演じたイーサンが、今度はシェイクスピア劇の中でも知名度の低い作品で謎めいた悪党ヤーキモーを演じるというアイデアが、2人とも気に入ったんだ。ヤーキモーはトリックスターであり、誘惑する男、ヘビのような男だ。イーサンは、彼の黒い心の内が見え隠れするよう絶妙に演じきった。

■ エド・ハリス
イーサンの次に、エドがシンベリン役を演じることが決まった。これまで観た『シンベリン』の舞台では、シンベリンという男は横暴で無能な人物として演じられていた。だが、我々はまったく逆にした。エド演じるシンベリンは荒くれ者だが、堂々としたリーダーだ。恐ろしく、威厳があるが、暴力的で視野が狭い。次から次へと彼を災難へ陥れる側近者を愚かにも信じ続けるんだ。

■ ミラ・ジョヴォヴィッチ
ミラ・ジョヴォヴィッチはクイーン役にぴったりだと思った。この役には人目を引く美しさが必要だが、その魅惑的な外見の裏には悪意を隠し持っている。ミラも私の考えに同意して、このキャラクターが抱える悪意を探求してくれた。実際は、一人息子のことが心配で目が離せない愛すべき母親でもある。

■ アントン・イェルチン/ペン・バッジリー
ポステュマスとクロートンはイノジェンを取り合う似た者同士であり、2人とも嫉妬に駆られて錯乱していく。イノジェンが見間違えるのだから、この2人は体格的にも似ているべきだと思った。アントン・イェルチンに役の選択権を与えたところ、悪役クロートンを選んだ。彼はこのキャラクターの傷ついたナルシシズムを上手に際立たせたね。ペン・バッジリーは、ポステュマスに愛嬌と繊細さ、品位をもたらした。スケートボードで旅をしているという彼自身の経験も役立ったと思う。

■ デルロイ・リンドー
一番の長身デルロイ・リンドーは、重みと深みのある声で、追放されたベレーリアスを演じてくれた。ベレーリアスは誘拐した王の息子たちと暮らしている元戦士だ。デルロイが、青い目のブロンド青年の父親だと主張する男を演じるのは意外かもしれないが、この矛盾感こそがシェイクスピア劇の不条理さと結びつくと思ったんだ。

■ ヴォンディ・カーティス=ホール
2013年にヴォンディ・カーティス=ホールと一緒に短編映画を撮った。バズ・ラーマン監督作『ロミオ&ジュリエット』で彼が演じた傲慢なプリンス署長には衝撃を受けたよ。シンベリンの手強い敵役ケーヤス・リューシャスには彼しかいないと思った。

■ ジョン・レグイザモ
彼はどんな役でもこなせる見事な俳優だよ。ポステュマスへの忠誠心に葛藤するピザーニオは、弱弱しくて辛気臭い仲間として演じられることが多いけれど、ジョンだったら、ピザーニオにある種の強さやずる賢さ、勇敢さを感じさせてくれるだろうと確信していた。

■ ダコタ・ジョンソン
この物語において重要な鍵を握るのはイノジェンだ。知らぬ間に忍び寄る裏切り、詐欺、トラウマの中、イノジェンが劇中で最も大きな変貌を遂げる。ダコタ・ジョンソンに初めて会った時には、残念ながら君の役はないと言った。まだ名前が知られていなかったからね。僕たちはとてもリラックスして話し合った。それで、彼女の正直さ、知性、ユーモアに心を掴まれたんだ。その後で仲間のプロデューサーにこう伝えた。もし興行収入ランキングを気にする必要がないなら、彼女こそが僕が求めるイノジェンだと。結局は、ミラ・ジョヴォヴィッチの出演が確定した後で、ダコタ・ジョンソンにも出演してもらえることになった。(撮影開始の1週間前に、彼女が『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で主演を務めることが決まったのさ。)

映画『アナーキー』は、新宿シネマカリテで開催中の映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015」ほかにて、6月13日(土)より公開です。

アナーキー
STORY
鉄の拳と巨大な組織のバイク・ギャング軍団「the Britons」の麻薬王、シンベリン(エド・ハリス)は、後妻のクイーン(ミラ・ジョヴォヴィッチ)を溺愛するが、クイーンがローマ警察からの献金の要求を断るよう唆したことがきっかけで、血まみれの縄張り争いが勃発する。シンベリンの娘イノジェン(ダコタ・ジョンソン)は、幼なじみのポステュマス(ペン・バッジリー)と結婚する。
しかしシンベリンは、クイーンの息子クロートン(アントン・イェルチン)と娘を結びつけるためにポステュマスを追放してしまう。ポステュマスと出会ったヤーキモー(イーサン・ホーク)は、賭けをふっかける。ポステュマスとイノジェンの愛は本物か? ヤーキモーがイノジェンを誘惑するというのだ。ヤーキモーが突き付けた証拠に、ポステュマスは怒り狂う。イノジェンは姿を消し、ギャング軍団とローマ警察との抗争は激化、そして・・・偽りと真実が明らかにされる!!
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