なんと!怪談師であり、人間国宝でもある一龍齋貞水さんの怪談公演に潜入&レポート!
と、その前に!
怪談好きだけど、怪談師 一龍齋貞水さんのことはこの記事で初めて知った、という方のためにまずはご紹介です!
そもそも、怪談師 一龍齋貞水さんとは??
一龍齋貞水さんとは・・・
①代々伝わる「一龍齋貞水」の名を継ぐ、
六代目 一龍齋貞水さんであり、
②講談の世界で初めての重要無形文化財保持者
(人間国宝)に認定され、
③怪談師で「怪談の貞水」の異名も持つ
という、怪談界の超大御所なのであります!
(「大御所」という言葉では足りないほどですね。。!)
人間国宝・・・
「人間」であり、かつ「国」の「宝」であるという・・・
そのまんまなのですが笑
そこのあなた!
人間国宝になろうと思っても、そうそう簡単になれるものではございませんよ!!!
ということで、
そんな、怪談師 一龍齋貞水さんの公演を取材できることになったホラサス編集部。
先日開催された、
「一龍齋貞水 立体怪談 あつぎ寄席 2014」
に行ってまいりました!
怪談師であり、人間国宝でもあるお方による怪談とはいかに!?ということで、当日のレポートをお届けします!
一龍斎貞水さんの怪談ライブ会場の様子
今回の会場は厚木市文化会館。
編集部が会場にたどり着くと、開場はまだかと待ちわびる方々で賑わっておりました!
編集部は、外に貼られていたポスターでパチリ。(若干無礼。。。)
会場にいらっしゃっている方の年齢層はやや高め。
スタッフさんはハッピでのお出迎えでムードを高めてくれます!
物販もありますよ~!
※CDをまとめ買いされている方もいらっしゃいました。(おみやげですかね!笑)
ホラサス編集部も販売物を拝見。(丁寧に説明して頂けます!)
怪談師 一龍斎貞水さんの公演スタート!まずはお弟子さんから。
※写真は開演直前の会場。公演は貞水さんのお弟子さんの一龍齋貞橘さん、一龍齋貞友さんが前座的に盛り上げます!
「一龍斎」なんて苗字がついていると、公演はずいぶんとお固いんだろうな、と思いきや!
貞橘さんは、いかにも現代的な自虐ネタ!
そして、
貞友さんはアニメキャラクターのオンパレード!
※貞友さんが担当したアニメ声優で担当した「忍たま乱太郎」のしんベエ、「ちびまる子ちゃん」のお母さん、小杉くん役、「クレヨンしんちゃん」のマサオ君役!!)など。
声だけではなく、もちろんお話もありますよ笑
と、講談的な怪談を初体験の編集部にとってもごくごくナチュラルな感じで進んでいきました。
話す言葉も、昔のような言葉ではなく、現代の言葉なので
「言葉の意味がわからない、、」というようなことは全くなかったですよ。
そしてついに、一龍齋貞水さんが舞台へ。
まず圧倒されたのは、その“声”。(正確には、第一声ですね。)怪談師で、話すことがお仕事とはいえ、2014年で75歳を迎えられる一龍齋貞水さんの声が、とてつもなくクリアであること。
「あっ!」と思うほど聞き取りやすく、びっくりしました。
※お弟子さんも(クセはありつつ)通るお声なのですが、
そのお二方と比較してもかなり聞きやすかったです。
※身近なところでは「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」にもナレーターで出演されたりしてたそうですよ!
貞水さんの怪談が始まると、会場は完全に暗くなり、青や赤の照明によってうっすらと浮かび上がる貞水さんの表情。
※写真撮影はNGだったため、事務所の方から頂いたお写真にて。
失礼を承知でお伝えすると・・・・
「不気味です。」
また、そんなお顔のビジュアルインパクトのみならず、
話の抑揚も絶妙で、会場の雰囲気をグイグイと振り回してくれます!
怪談の内容まではお伝えできないのですが、
今回は四谷怪談の主人公「お岩さん」が誕生するまでの物語でした。
ラストはなんと!
「立体怪談ってそういう意味で”立体”なの!!??」
と、思うような展開でございました。
恐怖すると同時に、公演タイトルの”立体怪談”が妙にしっくり来た瞬間でしたよ。
お楽しみの続きはぜひ現場にて笑
終演後・・・
真っ暗になっていた会場から出てみると、まだ16:00前!これ以降の時間も十分に楽しめるお時間ですな~、なんて思っておりましたところ、
なんと!!直接!一龍齋貞水さんにお会いし、お話をお聞きすることができました!!!
感動のあまり、お話に夢中になり、写真を撮り忘れてしまったのですが(←失態)
人間国宝であるということを忘れてしまうような(←失礼)
とてもフレンドリーなお方!!!(怪談師としてお話されているときと同様、表情も豊かで魅力的な方なんですよね。)
※公演後でお疲れのところ、お時間頂きましてありがとうございますっ!!
一龍齋貞水さんのお話をお聞きすると、興味深いお話がいくつもあり、
「講談独特の正しい日本語」
⇒これを使える人がなかなかいないのだそうです!
人数が減って衰退した、と言われる講談ですが、それをできる人の希少性が高いのだとか。
「講談が”古い”なんて言わせない」
⇒西遊記とのコラボ、京劇とのコラボもしており、現代的な要素を取り入れ、常に進化!
「色々な方に見て頂けるようにコラボも積極的にやっている」
⇒47人のジャズダンスグループ、文楽人形などとのコラボもされたそう!
「講談とジャズのリズムは同じ」と、かっこいいお言葉も出ました!
などなど、そうだったんだ!と思うことが多数ありました。
また、一番印象的だったのは貞水さんの、
「”伝える”ではなく、”伝わったらいいな”という感覚だね。取り方は受け手次第。」
というお言葉。
人間国宝となった今も、
・自分の芸をおしつけるでもなく、受け手にそれを委ねること
そして、
・それを披露する場を増やすべく、多岐にわたるジャンルでの活動をされている
という点で、とても素晴らしいなと思えるお方でした!
そんなこんなであっという間の時間は過ぎ去っていきました!
公演だけでなく、一龍齋貞水さんの人としての魅力に惹かれた編集部。
ぜひ一度あなたにも貞水さんの公演を観に行って頂きたい!!!!!
むしろ、
「怪談好きなのに一龍齋貞水さんを観てなくていいの!?」
と発破をかけたくなるほどです。
ぜひ一度、人間国宝の怪談師 一龍齋貞水さんによる怪談をご体感いただけたらと思います!
※「おみやげにどうぞ」と、御手富貴(おてふき)を頂きました!
国宝を扱うかのように大事に使わせて頂きます!!!!!(名前入りで立派。)
後日、別途ご取材させて頂けることになったので乞うご期待!!!
怪談師 一龍斎貞水さんの今後の活動予定
すでに満員御礼(さすが!)だそうですが、今週開催の公演をご紹介します!一龍齋貞水立体怪談 2014 貞水夏舞台 文京シビックホール
■日程 2014年9月6日(土)■時間 開場 13:30 開演 14:00
■料金 前売り3,000円 当日3,300円
完売御礼 ※当日券の販売なし
■会場 文京シビックホール
〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21
文京シビックセンター2階
TEL 03‐5803‐1102
■語手 一龍齋貞水、一龍齋貞友、一龍齋貞橘
■お問い合わせ
ようごうしゃチケットセンター 046-297-0371
※受付は土・日・祝日を除く午前10時から午後5時迄
■料金 前売り3,000円 当日3,300円
完売御礼 ※当日券の販売なし
■会場 文京シビックホール
〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21
文京シビックセンター2階
TEL 03‐5803‐1102
■語手 一龍齋貞水、一龍齋貞友、一龍齋貞橘
■お問い合わせ
ようごうしゃチケットセンター 046-297-0371
※受付は土・日・祝日を除く午前10時から午後5時迄
怪談師 一龍斎貞水さんライブレポート編集後記
息を呑む怪談を聞いた後は、気持ちよく呑むのが一番ですね!厚木まではるばるやってきた編集部。
帰りは厚木名物の「シロコロホルモン」を堪能させて頂き、怪談についての話にも花を咲かせながら帰途につきました。
※ホルモンがおいしくて、明るいうちから飲み過ぎましたが笑
写真も、先にビールが減ってます。。。
ホラサス読者のみなさん!!!
来年の公演が同じく厚木で開催されるときは、「怪談」⇒「シロコロホルモン」の流れをホラサス編集部とともに楽しみましょう☆
ではでは。