この度、『殺人の追憶』のスタッフが仕掛けた極上のサスペンス大作『海にかかる霧』が、４月17日（金）にグランドオープンを迎える、TOHOシネマズ新宿のオープニング作品として先行上映されることが決定いたしました。

さらになんと！TOHOシネマズ新宿にて４月16日（木）20：30～、日本最速上映も決定！（※全国公開は４月24日（金）～）

『殺人の追憶』(04)『グエムル-漢江の怪物-』(06)『母なる証明』(09)『スノー・ピアサー』(13)と次々に傑作を放ち、今や韓国を代表する監督となったポン・ジュノ。
彼がはじめてプロデュースを手掛けたという本作は、2001年に実際に起こった「テチャン号事件」を元にした舞台「海霧（ヘム）」を映画化したもの。



人間の本質に迫った骨太な原作に魅了されたというポン・ジュノは、監督に『殺人の追憶』の脚本家で、絶大な信頼を寄せる盟友シム・ソンボを抜擢。本作は、シム・ソンボの監督デビュー作となりました。
責任感が強いあまりに追い詰められ、道を誤っていくチョルジュ船長役には、ナ・ホンジン監督の『チェイサー』(09)『哀しき獣』(10)など、これまで数々の作品でその鬼気迫る演技力と圧倒的な存在感を放ち、名実ともに韓国を代表する俳優となったキム・ユンソク。

密航女性との間に生まれた愛を貫こうとする、純朴な船員ドンシクを体当たりで演じるのは、本作で本格的スクリーンデビューとなったパク・ユチョン。人気グループJYJのメンバーであり、テレビドラマ「会いたい」等で俳優としても活躍、日本でも爆発的人気を誇る韓国のスター。彼は本作の演技で、青龍映画賞、大鐘賞他、主要映画賞の新人賞を総なめ！瞬く間に若手演技派のトップに躍り出ました。
また、公開６日目にして100万人の動員を超す大ヒットを記録！多くの強豪作を抑えて、2015年米アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表にも選出されている本作。舞台となるのは６人の乗組員を乗せた漁船、チョンジン号。かつてはアンコウ網漁で潤っていたが、不況の影響と不漁続きで大漁の夢も叶わず港に戻ってくる日々を送っている。切羽詰まった船長は、中国からの不法移民の密入国を手伝う、という闇ルートの仕事を引き受けてしまう。容易く思えた計画はやがて、思いもよらぬ事態に陥っていき・・・。

深く重い霧が垂れ込める海上で、逃げ場を失い、疑心暗鬼に陥り、やがて正気を失っていく船員たち。そんな中にあっても、守るべきものを得て逞しく成長していく青年。人間の欲望が剥き出しになった極限下で繰り広げられる壮絶なドラマは、やがて衝撃のクライマックスを迎え、一転、映画史上類稀なる、美しくも切ないラストシーンまで、観る者の心を掴んで離しません。

ポン・ジュノ監督ファンの方々はもちろん、人気アイドルグループJYJのパク・ユチョンさんファンの方々にとっても、本作は待望の日本公開！さらに、ポン・ジュノ監督が初めて製作者として映画に参加し、ユチョンさんは新人賞を総ナメ、作品は2015年米アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表選出ともなれば、期待せざるを得ませんネ。おっと、この方を忘れてはいけません。「船では俺が大統領で父親だ。貴様らの命は俺が握っていることを忘れるな！」キム・ユンソク船長の暴れオヤジっぷりも要チェック！


シム・ソンボ監督は、本作についてこう語っています。

原作のストーリーが持っている最大の肝は、人間が究極に追い込まれた際に、どのような極限状態へと向かうのか、という事です。ストーリーが非常に大きな緊張感を持ちつつも、一方でその中に綿密な愛、哀しさという人間的な感情が描かれています。

描かれる登場人物の感情をどのように描き、観客がこの映画を観て単純なホラーやジャンル映画ではなく、人生にふりかかる困難、切羽詰った中での哀しさを感じ取ってもらい、それと同時にそんな時何が一番重要なのかを感じてもらいたいと思いました。

逃げ場のない海上で、追い詰められ、欲望を露わにし、正気を失ってゆく６人の船員たち。狂い始めた運命の歯車は、果たして元に戻ることができるのか・・・。彼らの行く末は、ぜひ劇場で。


映画『海にかかる霧』は、４月17日（金）より、TOHOシネマズ新宿にて先行上映。全国公開は４月24日（金）からです。（※４月16日（木）20：30～日本最速上映が急きょ決定！）
監督：シム・ソンボ
脚本：シム・ソンボ、ポン・ジュノ
製作総指揮：キム・ウテク　
製作：ポン・ジュノ、チョ・ヌンヨン、キム・テワン
出演：キム・ユンソク｜パク・ユチョン｜ハン・イェリ｜イ・ヒジュン｜ムン・ソングン
原題：해무　英題：Haemoo
2014年｜韓国｜111分｜カラー｜スコープサイズ｜5.1ch｜韓国語｜字幕翻訳：小寺由香
配給：ツイン